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2018年7月25日

空中殺法・ダーッ!

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「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。

全く困ったものである。
ある意味病気では無いかと思ってしまう程だ…

安全停止も兼ねた浅場のファイトは長引いてしまった。
ゲストは既に上がっている。
ボチボチ上がらねば…

ストロボをオフにし浮上を開始。

おっ、もう直ぐボートやね。
カメラもオフにする。

ゴメンね、お待たせしてしまってー(^_^;)

浮遊してきた目の前の物体を何気なく条件反射でかわす。
クラゲアレルギーなので、目の前に何かがあると避ける癖がついてしまっているのだ。

やはりクラゲの仲間だ。恐ろしやー!

んっ?

なかなかエエサイズやん!
しかも、おもろい形!

よく見ると活発に泳いでいる。

まぁエエか、面倒そうやし…

ちょこっとだけ…

1枚撮って画像を確認する…なかなかエエがな。

ファイトを開始してしまった…

しかも気持ちガッツリと。

ほんま、病気ですわー!

スンマヘーン(^_^;)

身体を固定できない中層での空中殺法撮影は、安定した中性浮力の技術が必要になる。

ファインダーだけを覗いて夢中になってしまうと、周りの視野をも奪ってしまい、安全確認が出来なくなるので要注意だ

安全停止が無駄になる程沈んでしまったり!
何処かへ流されているかもしれない!
急浮上をしてしまったり…もしかしたら、
頭上にボートのプロペラがあるかもしれない!
急浮上した所に何かが走って来るかもしれない!
呼吸を無意識に止めているかもしれない!

特に水面を向いての空中殺法撮影は、邪魔になる排気の泡を出さないよう、呼吸を止めている場合が多い。

「呼吸を止めてはいけないのだ」と意識をしよう。

浅いから安全だと思ってはいけない!

プロレスでも同じだが、「空中殺法は大きなダメージを伴うリスクがある」と思ってくれ!

PS:
プロレスの空中殺法は、受ける側との信頼関係があるから成せる技である。
ダイビングで受けてくれる相手が、ボートや深い水底だと洒落にならないぞ!

もし、空中殺法撮影をする場合は、水圧の感覚と呼吸を意識しながら、早いタイミングでファインダーから目を離し、周りの状況と自分の位置を常に確認しながらファイトをしてほしい!

そして、病気と思われないように気をつけよう!
ワテもか(^_^;)

とにかく安全第一だ!

よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!

2018年7月10日

エスケープには気を付けろ・ダーッ!

カテゴリー:ブログ

「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。

「アントニオ猪木ならばホウキ相手でもプロレスが出来る」と言われてました。

相手の魅力を最大限に引き立たせながら自分のペースに持ち込み、観客を魅了するファイトが出来るいう事ですな!

実際、レスラーとは一切関係ないタッキーを相手にナイスファイトを成し遂げた。
タッキーを十分に引き立たせ、最後は猪木のフォール負けというおまけ付きで。

ほんま神業ですわ!

ある意味、自分本意な一方通行だけの試合をしてたらファイトにならんいう事です。

相手を理解し受け入れるからこそ、ナイスファイトが出来るわけですな。

今回は猪木のストロングスタイルには関係ありまへんが、「相手を引き立たせながら、ナイスファイトをする」という点に注目したいと思います。

ご紹介するのは、リロアン近辺でよく目にするダテハゼの仲間「ヤマブキハゼ」です。

他にも特徴のあるダテハゼの仲間はいますが、あえてこのハゼにしました。

1.多少神経質である。
2.ええ斑点を持ってる。
3.ヤル気がわかり易い。
という理由です。

ダテハゼの仲間は巣穴を作るエビと共生しています。
プロレスでいうタッグパートナーみたいなもんですかな!?

又、巣穴があるいう事は、何かあれば何時でもエスケープができる訳です!

巣穴を持つ相手との撮影は、「いかにエスケープをさせずにファイトを続けるか」いうのがポイントになります。

ハゼの種類や生息環境、同じ種類でも個性や状況、個体の大きさなどにより、それぞれ反応が微妙に、又は全く違ってきます。

どういう事かと言いますと、それぞれの相手に合わせたファイトが必要で、何時も同じファイトではあきまへーんいう事ですわ。

また、エスケープする被写体はちょっと辛いなぁ~。と思うかもしれませんが、巣穴付近からほとんど動かない為、カメラを持って追いかけまわす必要がない。

つまりファイトし易い被写体ともいえます。

相手の状態と周りの環境をある程度把握する事からスタートしましょう!

・ハゼとエビが巣穴から出て自由に動いている距離を保つ!

・自分が撮影したい角度や、撮影場所を確認する!

・カメラ、ストロボ、ライト等の動作作業はある程度済ましておく!

先ずは焦らずに観察と準備から…

いきなりカメラを近づけて距離を縮めるのは、ビッグバン・ベーダーを本気で怒らしてしまうようなもの。(誰でも直ぐにエスケープしてしまいますー)

そうなると、せっかくのファイトが台無しになってしまいます!

余談だが、先日ビッグバン・ベーダーの悲報を知った。
マサ斎藤とたけし軍団がベーダーを引き連れて登場し、会場はブーイングとパニックになったのをよく覚えている。散々混乱させたあげく、あのアントニオ猪木を秒殺したデビュー戦は強烈だった。
あなたのパワーファイトは忘れない。

なんか無理矢理ベーダーを出してしまいましたが、とにかくエスケープをされたらファイトにならんいう事です!

近付きたい気持ちを抑えて、まずはじっくりと…

ファイトの準備が出来たら静かに自分のポジション、できれば少し遠目に位置しよう。

この時点で既にエビがエスケープしている場合、ファイト前のアプローチが強過ぎる。
もしくはハゼの警戒心が強い可能性があり、ハゼは直ぐにでもエスケープ出来る状態にあると思ってほしい。

特にハゼが穴の前から全く動かない場合は要注意!

ちょっとした動きや、ストロボ発光一発で「アレーーー」という結果にも。

こちらの都合で攻めてはいけない。
相手の反応を待つのだ。

何かしらの反応があればヤル気があると思っていい。

ハゼとエビの両方がエスケープをしていなければ、最初のアプローチは大成功だ!

エビが活発に動いていれば、あまり警戒していないと思っていいだろう。

タッグの動きを観察しながら慎重に接近し、ファイトを開始するのだ。
ストロボやライトの光りに慣れさせる事も必要である。

途中でハゼに反応があれば、近づくのを一旦止めて様子をみよう。

ヒレを広げたり、浮き上がったり、あくびをしたり、体色が変わったりしていれば、威嚇をしているかもしれない。

十分ヤル気があると思っていいだろう。
但し、焦りすぎてそれ以上のプレッシャーを与えないように!

また、ハゼがアクションを起こす場合はシャッターチャンスでもある。
静かなファイトで応戦しよう。

その後もジワジワとこちらのペースに持ち込むのだ!

途中からエビはエスケープをするかもしれないが、ハゼを上手くコントロールできれば、その後も十分にファイトは可能だ!

ファイト後にハゼがエスケープをしていなければ、あなたは神業の域に入り込んでいるといえる。

もちろん種類や個体の状況により違いはあるが、どんな相手でもナイスファイトが出来るだろう。

ファイトが神業にまでなると、ハゼが警戒心を無くし馴れ馴れしくなる場合がある。
逆にハゼを警戒させる為のファイトも必要になってくるのだ。

何度も言うが、何時も同じファイトをしてはいけない!

相手を引き立たせるファイトをするのだ!

その為の観察を怠たってはいけない!

たとえそれがホウキ相手でも…

是非、チャレンジしてみてくれ!

PS:
ハゼ以外でもエスケープ出来る相手にパワースタイルは通用しない。
相手が安心してリングに立てる環境を与えるのだ!
相手がヤル気になれば、プレッシャーを与え過ぎないようにジワジワと攻めてくれ!
どんな相手でも静かにかつ慎重に。
きっと納得のできるナイスファイトが出来るはず!

「そんなことしてたら置いていかれるやん」
と思うかも知れないが、そんな心配は無用である。

何故なら「トロパラ・ファイト・クラブ」はガッツリスタイルが基本だからだ!
安全と時間の許す限り、一つの被写体を納得いくまで撮影してほしい。

「トロパラ・ファイト・クラブ」と言って頂くだけでOK!

是非一緒にガッツリと楽しいファイトをしよう!

よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!

2018年6月25日

ファイトする被写体を間違えるな・ダーッ!

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トロパラのハラちゃんでぇ〜す。
ホームページをリニューアルしたタイミングでブログを始めました。

封印していた一眼カメラも解禁いたしましたので、被写体をガッツリ撮影した画像や映像などをアップしていきたいと思います。

トロパラでガッツリと撮影するスタイルに愛着を持って頂きたく「トロパラ・ガッツリ・スタイル」言うのもあれなんで、「トロパラ・ファイト・クラブ」と呼ぶ事にしました。
大した意味はございません。プロレス好きなことと、お友達から頂いたお気に入りのポーチからパクリました。

「トロパラ・ファイト・クラブ」今後とも宜しくです!

ちなみにパクったキャラクターはこちら。
なんか愛着があってカワイイでしょーって、ワテだけか(^◇^;)

さて、ご挨拶も終えたところで、今回ファイトしたアジャコング並の破壊力を持つスズメダイをご紹介いたします。ちなみにアジャコングは女子プロレスラーで、100キロを超えるボディーから繰り出すパワフルなファイトが魅力です!

もし文中に分からん単語があれば深く考えないで下さいね。プロレスラーや格闘家、プロレス技の名前がほとんどなので、適当に流して下さいませー。また、「それだけパワフルなスズメダイである」いうニュアンスでご理解して頂ければ幸いです。
スンマヘーン(^◇^;)

幼魚の時は、デビュー前のアイドル的存在で、見れれば、おーっ、ラッキーいう感じの超カワイイスズメダイです。黄色がかったメタリックの緑色ボディ、この世の色とは思えない瑠璃色の斑点、愛らしい無邪気な目、直ぐに隠れてしまうあどけなさ。

しかし、成魚になると最大の特徴であった瑠璃色の斑点は小さく薄れ、アイドル時代の面影はほとんど無いうえに、広い縄張りをチョロチョロ動き回るので、ファイトしたいレベルはかなり低下してしまいます。

そう、今回ご紹介するのは、その瑠璃色の斑点が特徴である
ルリホシスズメダイ!
しかもアイドル時代の幼魚ではなく成魚です。
えーそっちー?
はい、成魚です!

黄金に輝く鋭い目
ニヤッと笑っているようにも見える厚めの唇
アイドル時代の面影を残した薄っすらと輝く青い斑点
ルリホシスズメダイの成魚をほぼ正面から撮影した画像です。

何でまた成魚なん?
なんぼスズメダイ好きの私でも、年季の入った元アイドルの顔面アップ撮影は、さすがにちょっと引いてしまいます。
全てはタイミングでした…

15m付近のファイトを終了後に浅場へ移動、次の相手を探す。
リロアンは浅場にも多種多様の生物や環境が豊富にあるので、安全停止を兼ねた楽しいファイトが可能だ!

おっ、綺麗な珊瑚の上を泳ぎまわるスズメダイのアイドル達!
着底場所を確認して早速ファイトを開始。
被写体の距離とストロボの位置を確認。
ファインダーを覗き込みながら仕上がりイメージを想像する。
魚も徐々にこちらの動きに慣れてくる。
おおっエエがな…

しかし…
何やら怪しい影がレンズポートの前を行ったり来たりしている!
この黒い物体は何じゃろか?

まぁエエ。スズメダイか何かが卵を守って威嚇しているのだろう。
ゴメンねー。
直ぐどっか行くからねー。
もう少し待ってねー。
ファインダーを覗きながら無視!

しかし、この魚はかなりしつこい。
ストロボにボディアタックをかましてくるのだ!
そこまでされると温厚な私でも無視は出来ない!

あんたぁ、何ボディアタックかましてのんなぁ?
ファインダーから目を外す…
あらー、ルリちゃんなのね?ゴメンあんま興味ないなぁ…

しかし、アジャ並のパワーで左右のストロボを交互にボディアタック、更には怒りまくった顔面をプルプルさせながら、ジャンピング・ヘッド・バットもかましてくるほどだ!

沸々と湧いてくるファイト魂が抑えきれない。

よーし、分かった、ファイトしちゃる!

ロープを使って飛んで来るようなアジャに集中し、素早い動体視力で対応しながらファイトを繰り返した!訳あって長いファイトは出来なかったのだが、時間にして約3分ほど。

内容の濃いなかなかのファイトやった。
元アイドルも捨てたもんやない!

ルリホシスズメダイは、結構気が強く時には攻撃的になる事がある。小さい魚とはいえ、スズメダイの中ではアジャ並のパワーを持っているので、とりあえずは甘くみない方がいい。

今回は魚から寄ってきた状況を利用した撮影でしたが、なかなか狙う事の出来ない仕上がりに満足の1枚となりました。

おそらく、泳ぎまわっている魚のアップを無理して撮ろうとしても、短時間でここまでの画像は撮れなかったでしょう。

普段はどうしても綺麗な被写体や好きな被写体を撮影しがちですが、生物の行動にも意識を向けると、今まで気にしなかったことが見えてくるようになります。

貴重なタイミング、共生、あくび、捕食、抱卵、縄張り争い、求愛、婚姻色、獲物を狙っている、クリーニング中、威嚇、家出、変な模様、おもろい顔、などなど。
きっと今までに撮ったこともなかった、超お気に入りの1枚に出会えるはず!

ちなみに同じ日に撮影した小イワシの群れを狙うアオヤガラと安全停止中のファイト!
食する魚に夢中になっていたので、結構近くまで寄れました!
もうちょっとファイトしたかったなぁという1枚。

気になる生物や行動があれば、是非注意深く観察してファイトしてみて下さいね!
よーし、行くぞー!
1.2.3.ファイト・ダーッ!

PS:
普段寄ってこない魚が近づいてくる時は、威嚇している場合が多い。
決してダイバーに好意を持って寄ってきてるんだ!などとは思わないように!
魚はある意味必死に攻撃しているのだ。
特にモンガラカワハギの仲間は要注意である。
その中でもゴマモンガラの高速ヘッドバットの破壊力と嚙みつき攻撃はかなり激しく、レフリーをも完全無視するほどのしつこさだ!

ゴマモンガラとファイトだー!
などとは絶対に考えてはいけない!
ダイバーを襲う噛みつき攻撃には十分に注意をしてくれ!

又、魚の行動にもアンテナを張ることで、早めに危険を回避することもできるぞ!
だが、もしそんな状況に遭遇した時は、パニックにならないよう落ち着くことが大切!
噛まれても痛くないフィンを相手に向け、水底に沿って横へ移動しながら速やかにその場を離れよう。

決して水面に向かって泳いではいけない!
そして、決してファイトする被写体を間違えてはいけない!

あまりゴマモンガラを一緒に連れてきてほしくはないが、危険を感じた時はガイドの側に移動するのが得策かもね(^◇^;)

⭐安全と時間の許す限り被写体とファイト・ダーッ!
トロパラ・ファイト・クラブ
ハラちゃん(菅原 丈寛)