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2019年1月7日
当たり前はヤバイの・ダーッ!
カテゴリー:ブログ
トロパラ・ファイト・クラブの
ハラちゃんでぇ〜す!
しばらくカメラを持って海へ入っていないので、
今回は、帰国した時の陸でのお話です。
デパートの下りエスカレーター、
杖を持ったお婆ちゃんが、
不安そうに立っていました。
手を貸してあげよう、
そう思った瞬間!
手摺りに抱きつき、ぶら下がった…
お婆ちゃん、
健康器具やあらへんで!
乗り方ちゃうがな^^;
ダッシュでお婆ちゃんに近づき、
態勢を立て直そうと抱えるが、
片手には買い物袋、
もう片方の手には杖を持ち、
ガッツリ手摺りにしがみついている。
降りるタイミングでお婆ちゃんを抱えて降りたのだが、
買い物袋…挟まってるやん(~_~;)
お婆ちゃん、荷物離して!
お婆ちゃんを抱えている為、
両手は塞がっている。
背後にいた女性が飛んできて袋を外してくれた!
エエ人おるやん😀
お婆ちゃん大丈夫か?
声をかけるがあんまし反応はない。
デパートの従業員さんも来て
怪我の有無を確認し始めた。
どうやら怪我は無さそうである。
お婆ちゃんの話、
ダイビングとはあんまし関係が無いように思いますが、
実は、そうでもないのです。
ご存知の通り、スクーバダイビンは水中を楽しむ遊びです。
そして、そこには多くの危険が存在しています。
危険のある場所で、
安全に安心して、
ダイビングを楽しんでもらうことが我々の仕事です。
また、環境やダイバーを観察、
様々な状況を想定し、
判断する能力も必要になります。
エスカレーターの長さは5mほど、
手摺りに抱きつき、ぶら下がった後、
起こるであろう幾つかの危険を
瞬時に察知、
状況を把握、
対処をする。
今回、最悪の状況は、
手摺が回り込むところで
床との間に巻き込まれてしまうことである。
仕事で身に付いた観察力が、
デパートという違う環境でも、
お役に立てたのではないかと思う。
町を少し歩いただけでも…
自転車でルールもスピードも関係無く
かっ飛ばすおばちゃん。
メッチャ鍛えてるやん!
アシスト付きと知ってからは、
自分の身体能力を過信し過ぎ!
工事現場の下や壁の横を歩く会社員。
フィリピンでは上からヤシの実が落ちてきますー^^;
ヘルメット無しの子供を
前と後ろにの乗せて、
自転車を運転する若いママ。
自転車倒れたら、子供の頭はセメントに強打しまっせ!
片側しか見てない
やばいタイミングで飛び出してくる車。
いつまでも若くはおまへん!
って、わてもか^^;
子供の前で
平気で信号無視する大人たち。
スマホをいじりながら、
自転車を運転する学生…
カメラ片手にクルクル…
お爺ちゃん自転車フラフラ…
つい、気になってしまうのだ。
本人だけの被害で済めば良いが、
もらい事故になってからでは遅いし、
ほんまにシャレにならん。
慣れてしまった行動はどんどんエスカレートし、
それが当たり前になる。
ついには、その中にある危険すら見えなくなってしまうのだ。
ダイビングをやり始めた頃は、
やたらと注意や意識をしていたのに、
今は、それを感じていない…
ということはありませんか?
足もとに、放ったらかしの器材…
安全停止後の浮上スピード速すぎ…
その後起こり得るであろう危害を
想像できていますか?
ダイビングに潜在する危険を再認識し、
安全意識を高め、
事故や怪我の無い、
楽しい1年にしましょう。
今年もよろしくお願い致します!!!
PS:
海で鍛えられた観察力は、
人が入り乱れる東京駅でも発揮?
駅に入った瞬間、
素早くあたりを見渡し、
雰囲気と目的地を確認する。
気になる場所で一瞬目が止まったが、
無視。
人混みにのみ込まれるよう歩き始める。
しばらくして、後ろから声が…
すいません!
あっちまで来てもらえますか?
バッチらしきものが目の前に。
嫌な予感…
なっ、何でんのん^^;
職務質問と荷物検査、
私服警官との長いやり取りが始まった。
しかも東京駅のど真ん中。
ワテ何も持ってまへんで…
そやから言いましたがな…
お互いもっと観察力の使い方考えまひょ(~_~;)
よーし、行くぞー!
1.2.3.ファイト・ダーッ!
⭐️安全と時間の許す限り被写体とファイト!
SUGAHARA(hara)TAKEHIRO
2018年10月14日
泥ドロ・ダーッ!
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トロパラ・ファイト・クラブのハラちゃんで〜す!
先日、ポイント開拓で「泥ドロ」してきました。
調査へ行ったのは、河口近くで底がズブズブの砂泥底ポイント。
久しぶりの泥ドロダイビングで、ここは気をつけたほうがエエな!いう事を改めて感じましたので、幾つかお伝えしたいと思います。
泥地のポイントは環境や人的な影響で視界が劇的に悪くなることがあり、はぐれん坊になってしまう可能性が高まります。
通常のダイビングでもそうなのですが、はぐれてしまった場合の対処法は、潜水前に念入りに決めておきましょう!
もし、はぐれてしまった場合は、探し回らず、その場から水中ライトなどでシグナルをおくることをお勧めします。
相手に自分の位置を知らせる時にも利用できる「水中ライト」や、自分で移動しなければいけない時に必要な「コンパス」は必須だと言えるでしょう。
装着している器材もブラブラさせないよう固定し、エントリー前に再確認をして下さい。
エントリー後は水底からの距離を普段より少し高めに設定し、フィンキックはなるべくあおり足で。
着底はゆっくりと突き刺さるようにし、フィンやカメラを動かす時も慎重な動作を心がけて下さい。
泥はちょっとした小さな動きにも反応し、たちまちモクモクし始めます!
流れがある時はさほど神経質になる必要はありませんが、流れてくる方向を意識してポジションをとりましょう。
誰や!このモクモクはー💢
実は自分でした…いう事のないように。
また、着底後には殆ど動かなくてもいい場所を選び、慎重に突き刺さりましょう。
突き刺ささると言ってもパイルドライバーのように脳天から突き刺ささるわけではおまへんです。
例えば…
頭から水底へ近づき、指2〜3本又は指示棒を水底に突き刺し身体を支える。
フィンをゆっくりと先端から降ろし水底へ突き刺す。
両膝も突き刺すようにゆっくり降ろし、ポジションをとる。
水底と接する面が多く、水の動きが大きく強いほど、モクモク度は増します。
突き刺さった後は、しはらくその場所に居るつもりで!
直ぐ移動するような安易な着底は極力控えましょう。
また、動かずにいる事で、周りの生物がよ〜見えてきます。
後は「泥ドロファイト」をじっくり楽しんで下さい。
普段と全く違う環境のファイトはとても新鮮で、出会う生物たち全てが「おーっちょっと違うんちゃうん?」と単純に思ってしまうほどワクワクします。
リゾートから約30分で行けるこの場所は、新たなダイビングポイントとして、もう少しリサーチし、皆様にご紹介出来ればと思っております。
乞うご期待!
ワテも泥地はまだまだ初心者。
泥での新たな発見や、水底になるべく影響を与えない浮き上がり方は、ドロドロ・パート2でご報告をいたしたいと思います。
ps:
砂泥底のポイントは中性浮力のトレーニングにも最適です!
砂泥底のポイントで着底からの移動時に、後ろを振り向いてみて下さい。
今までのフィンワークが、他のダイバーや水底に住む海中生物達に、かなりモクモクさせていた事を、認識することになるかもしれません!
フィンでコントロールしていた動きは、砂泥底では通用しません!
モクモクの原因になります。
また、肺を使った中性浮力のコントロールも必要になってきます。
ある意味、「泥ドロダイビング」は自分の中性浮力を見直すのに打って付けの場所だと言えるでしょう。
また、コンパスを確実に使いこなす事も必要です。
是非この機会に、自分のスキルの再確認や、さらなるスキルのアップも含め、一緒に泥ドロ・ワクワクしましょう!
スキルアップで何かありましたら、遠慮なくご相談下さいませー!
よーし、行くぞー!
1.2.3.ファイト・ダーッ!
2018年9月11日
回転寿司?・ダーッ
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「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。
我々のホームグランドであるセブ島最南端のサンタンデール「リロアン」は、目の前にあるネグロス島との海峡に位置するため、潮の出入りが非常に激しくなる場所である。
沖合いでは冷たい深海水を持ち上げ、ぶつかり合う潮の流れは排水口のように渦を巻くこともある。
セブ島の東西からの潮はこのエリアで入り混じり、多種多様な海中生物の源を次々と運んでくれている。このエリアが海中生物の宝庫と言われている要因のひとつが、この潮の動きであることは間違いないだろう。
だが、カメラを持ってじっくり撮影したいダイバーにとって、潮の流れはある意味厄介な存在でもある。
もちろん、潮の流れの影響が少ないポイントをお客様にご案内するのだが、それでも潮の影響を受ける場合がある。
今回は、そんな時の潮の流れを利用したファイトをご紹介したいと思う。
画像は同じ場所にごっちゃりといた、ベラの仲間3種を真横から撮影したものである。
1枚目の画像は今回のターゲットである「ブルーストライプ・フラッシャー・ラス」4cm程度の♀だ。
ところで、回転寿司をご存じだと思うが、ターンテーブルのような物でたくさんの種類のお寿司を目の前に次々と運んできてくれる。運ばれて来るお寿司を見てるうちに、アレもコレもと手を伸ばしてしまい、ついつい食べ過ぎてしまうのだ。上手く出来たシステムだなぁと思う。
魚の中にはプランクトンなどの浮遊物を捕食する魚達が多くいる。エサを探しては食べるという行動を繰り返す為、自分のテレトリー内をランダムに泳ぎ回っている場合が多い。
実は、この魚達にとって潮の流れは回転寿司のターンテーブルみたいなものなのだ。潮の流れと一緒にお寿司を運んできてくれるので、目の前に来た選り好みのお寿司を簡単に数多く捕食できるというわけだ。
しかも、潮が流れてくる方向を向き、無駄に動き回ることもないので、流れてくるお寿司を待ちながら整列しているという状況が発生する。
これを利用する手はないだろう!
2枚目の画像は「クロヘリイトヒキベラ」5cm程の♀である。近くにいたので撮影した。潮の流れてくる方向に頭を向けている。
狙う被写体が決まれば、自分の体をしっかりと固定できる場所にポジションをとろう。
流れの強さや撮影環境にもよるが、流れに対して垂直もしくは魚と同じ方向を向いてポジションをとるのがお勧めである。
中途半端な体勢だとガッツリした撮影が出来ないので、流れに負けないようしっかりと体を固定しよう。
後は魚に刺激を与え過ぎないようじっくりとファイトを繰り返すのだ!
3枚目の画像は一緒に混じっていた「ヤマシロベラ」5cm程度の♀。こちらも潮の流れてくる方向に頭を向けている。
泳ぎ回る魚の撮影は大変だと思って避けているダイバーも多いのではないだろうか。ある意味、この状況は「ダブル回転寿司」でもあるのだ。
魚達は目の前に現れた回転寿司を、我々はファインダー内に現れた回転被写体をゲットするというわけである!
是非チャレンジしてみてくれ!
PS:
自分は魚の撮影をする時、被写体の特徴が解りやすいよう真横から狙うファイトが多い。当たり前の話だが、真横になれーと思っても、魚達は言う事を聞いてくれない。
実はこの流れを利用したファイトは真横からの図鑑的な撮影に持ってこいなのだ!
前回お伝えした「バトルロイヤル撮影」と併用すれば、一箇所のリングで何種類もの魚達とファイトができるぞ!
夢中になりあっという間に時間も過ぎてしまうので、残圧と減圧には十分注意してファイトをしてほしい!
贅沢な内容の濃いファイトになること間違いなしである!
よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!
2018年8月25日
バトルロイヤル・ダーッ!
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「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す!
参加選手全員がリング場でファイトをし、最後に残った選手が勝利となる「バトルロイヤル」というプロレスの試合がある。
最終的に強く人気のある選手が残る場合が多いが、番狂わせで意外なレスラー同士2名で最後のファイトをする事もある。優勝した選手はチャンピオンと闘う挑戦権や、賞金をゲット出来るという内容だ。
試合は多数の選手が入り乱れるので、次々と目の前に現れる相手を倒していかなければ、最後のファイトまでいけないのだ。
ダイビングでもバトルロイヤルのような状況で、魚達が入り乱れている場合がある。
今回の撮影は一つの岩に魚達がごっちゃりといた。
その中でターゲットにしたのは、サイズが4cm程度の「ケラマハナダイの♀」。
しかし、テンジクダイの仲間達が数多くいる為、簡単にはファイトをさせてくれなかった。
ターゲットとファイトするタイミングで邪魔が入った画像がこれである。
困ったことに、魚達が入れ替わり立ち替わりファインダー内に入ってきてしまうのだ。
手で追い払いたくなる気持ちを抑え、そんな時はとりあえず「バトルロイヤル撮影」を試して頂きたい。
どういう事かというと、ターゲットとファイトをしている時、ファインダー内に入ってきた邪魔な相手も含め、全ての相手とファイトをするのだ。
相手にプレッシャーをかけることで、一匹づつリング外に追い出していくという方法である。
最後の相手が見えてくるまで、諦めずにファイトを試みよう。きっと突破口が見えてくるはずだ。
邪魔者が居なくなれば、後はラストファイトをじっくり楽しもう。
魚が沢山いてターゲットを狙い辛い時は、是非「バトルロイヤル」を試してみてくれ!
PS:
多種多様の魚達が同じ環境で生息している状況はよくあることだ。
多くの魚達が入り混じっている中で、1匹の被写体しか狙わないスタイルは、逆にシャッターも押せずイライラとストレスが溜まってしまう。もしくは諦めてしまう場合が多い。
そんな時には「バトルロイヤル撮影だ!」と気持ちを切り替え、ファインダー内に入ってきた被写体と徹底的にファイトをするのだ。
ある意味その方がストレスにもならないし、別の被写体もゲットできる。予想もしなかったタイミングや魚に遭遇するかもしれない。最終的にターゲットにたどり着くことが出来なくても、幾分か気持ちはスッキリしているはずだ。
「バトルロイヤル撮影」は、様々な状況で対応出来るので是非覚えておこう!
よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダー!
2018年8月10日
ダイバーは嫌われ者・ダーッ!
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「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。
目を瞑って想像してみてほしい。
あなたが珊瑚の上を泳いでいるカワイイ魚になったとしよう。
突然、自分よりも遥かに大きい訳の分からん物体(ダイバー)が、何やらブクブク凄い音を出しながら現れる。
魚になったあなたはどうするだろうか?
まぁ、ビックリして逃げるか隠れますわなぁ。
という事で今回はビックリして逃げ隠れする、スズメダイとのファイトをご紹介します。
小さいながらも、華麗で、超可愛く、超格好良い、自分の中では、戦うアイドルでもあった「キューティー鈴木」並のアイドルの登場です。
「スプリンガーズデモイゼル」
この魅力たっぷりのスズメダイは、同じ珊瑚に何匹かいるので、個体を選ぶことも可能な被写体です。
トロパラのマル秘?ポイントには、セブ島最強(勝手に思うてるだけですが)のスズメダイ・ワールドがある!
但し、いくら魚のが数多くても、ダイバーは嫌われ者なので、どんなアプローチをしてもスズメダイ達は隠れてしまいます。
この手のスズメダイとガッツリと撮影するポイントは、我々の存在を受け入れてもらう事、ズバリ「お友達」になってもらうのだ!
ということで、手っ取り早く「お友達」になるお勧めの方法をお伝えしますね!
まず、スズメダイとガッツリファイトするには、我々の大きな体の動きを最小限にする必要があります。
・選べるのであればなるべく小さな縄張り(このスズメダイの場合は小さな珊瑚)を探す。
縄張りが小さいと、魚の動く範囲も狭いのでファイトがし易い。また、縄張りは幼魚になるほど小さくなります。
・仕上がりイメージを想像し魚を選ぶ。
背景を抜きたい、ここの珊瑚を入れたい、何匹か一緒に撮影したい、などにより自分のイメージに近い場所にいる被写体を狙うようにする。
また、後から被写体をコロコロ変えるよりも、ファイト前にターゲットを決め、同じ被写体と長く付き合う方が魚が早く慣れてくれる。
・ファイトし易いポジションを選ぶ。
先にポジションを決めておくことで、必要以上にスズメダイを刺激しないで済む。同じ姿勢で長時間ファイトできる場所を選ぶのも大切だ。
ある程度決まればポジションを取り、ファインダーを覗きポジションや背景が、自分のイメージに近いかどうかを確認してみよう。
なんだかんだしている間に、魚達は様子を見る為出たり入ったりしてきます。
次に、刺激を与えないよう慎重に魚の動きを観察するのだ。
あちこち素早く動いているものの、隠れる場所、出て来る場所、ある程度決まった動きをしているのが分かります。
ここでもファイトは可能ですが、出て来た瞬間にファイトを仕掛けるのは、メチャ早いモグラ叩きゲームをしているようなもの。
必死に追いかけ回すのではなく、最小限の動きでファイトができる場所を探すのだ!
「この物体はもしかしてお友達かも?」と相手が感じはじめると、魚の動きが少しずつ大胆になってきます。
その動きの中で魚の動きが一瞬止まる場所を狙え!
出て来ては止まる場所、捕食をする時に止まる場所、こちらの方向を気にする時に止まる場所、など魚の「お気に入りの場所」を見極めよう。
魚の行動が活発になり珊瑚から出てくるようになれば、「お友達」になってくれたも同然。但し、こちらの大胆な動きにはまだまだ敏感なので、くれぐれも刺激を与え過ぎないように。
ある程度魚の動きが分かれば、魚の「お気に入りの場所」にレンズを向け、ファイトを開始するのだ。その付近にピントを合わせておけば、魚が来た瞬間に最小限の動きでファイトが出来るぞ!
ファインダーを覗きながら待つのだ!
相手がピント付近に来た瞬間を狙え!
射程範囲に入った瞬間!
素早く目にピントを合わせ!
シャッターを押せぇー!
再び射程範囲に入ってきた被写体に!
素早く目にピントを合わせ!
シャッターを押せぇー!
ファインダー越しに魚を追いかけ!
止まる瞬間を狙い!
シャッターを押せぇー!
魚の素早い動きに対し、目にピントを合わせるのは結構難しい。
ワテもかなりの老眼だが、まだまだ負ける訳にはいきまへん!
数打ち当たれやん。
チャンスと思えば躊躇なくファイトを繰り返そう。
呼吸や動作などに反応して、魚達は逃げ隠れするかもしれないが、「お友達」なっていれば、また直ぐに「お気に入りの場所」に戻って来るはずだ。
また、ファインダー内に他の可愛い子ちゃんが入って来るかもしれない。目移りし過ぎると、別の動作が必要となる為、せっかく仲良くなった「お友達」に嫌われるかもしれないぞ。
なるべく長く付き合った「お友達」とファイトを続けるのがお勧めだ。
時には、仲間や恋人、ライバルが入ってきて、リング内が賑やかになるようなオマケもある。
画像は、後ろのライバルがもう少しずれていれば面白かったなぁという1枚。
興奮して鼻血が出ても、激しく出る排気を抑え、最小限の動きでファイトを繰り返そう!
きっと楽しいファイトが待ってるぞ!
PS:
目を瞑って想像しよう。
あなたが南国の珊瑚礁を泳ぐ綺麗な魚に変身したとする。
手にカメラを持ち、スーパーマンが飛んでいるようなスタイルでダイバーが突進してくる。しかもマスク越しの目は必死だ!
魚に変身したあなたは危険を感じ、穴の中に逃げ込む。
落ち着く間も無く、逃げ込んだ穴の中にカメラや顔を突っこんでくる。
「何処行きよったぁ」
魚に変身したあなたはどうするだろうか…
我々ダイバーより泳ぎの下手な魚は殆どいない。
魚達は海のスペシャリストである。
追いかけ回しても無駄なのだ。
常に「お友達になってぇ~なぁ」という謙虚な気持ちで接しよう!
魚との友達付き合いも大切だ!
よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!
2018年7月25日
空中殺法・ダーッ!
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「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。
全く困ったものである。
ある意味病気では無いかと思ってしまう程だ…
安全停止も兼ねた浅場のファイトは長引いてしまった。
ゲストは既に上がっている。
ボチボチ上がらねば…
ストロボをオフにし浮上を開始。
おっ、もう直ぐボートやね。
カメラもオフにする。
ゴメンね、お待たせしてしまってー(^_^;)
浮遊してきた目の前の物体を何気なく条件反射でかわす。
クラゲアレルギーなので、目の前に何かがあると避ける癖がついてしまっているのだ。
やはりクラゲの仲間だ。恐ろしやー!
んっ?
なかなかエエサイズやん!
しかも、おもろい形!
よく見ると活発に泳いでいる。
まぁエエか、面倒そうやし…
ちょこっとだけ…
1枚撮って画像を確認する…なかなかエエがな。
ファイトを開始してしまった…
しかも気持ちガッツリと。
ほんま、病気ですわー!
スンマヘーン(^_^;)
身体を固定できない中層での空中殺法撮影は、安定した中性浮力の技術が必要になる。
ファインダーだけを覗いて夢中になってしまうと、周りの視野をも奪ってしまい、安全確認が出来なくなるので要注意だ!
安全停止が無駄になる程沈んでしまったり!
何処かへ流されているかもしれない!
急浮上をしてしまったり…もしかしたら、
頭上にボートのプロペラがあるかもしれない!
急浮上した所に何かが走って来るかもしれない!
呼吸を無意識に止めているかもしれない!
特に水面を向いての空中殺法撮影は、邪魔になる排気の泡を出さないよう、呼吸を止めている場合が多い。
「呼吸を止めてはいけないのだ」と意識をしよう。
浅いから安全だと思ってはいけない!
プロレスでも同じだが、「空中殺法は大きなダメージを伴うリスクがある」と思ってくれ!
PS:
プロレスの空中殺法は、受ける側との信頼関係があるから成せる技である。
ダイビングで受けてくれる相手が、ボートや深い水底だと洒落にならないぞ!
もし、空中殺法撮影をする場合は、水圧の感覚と呼吸を意識しながら、早いタイミングでファインダーから目を離し、周りの状況と自分の位置を常に確認しながらファイトをしてほしい!
そして、病気と思われないように気をつけよう!
ワテもか(^_^;)
とにかく安全第一だ!
よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!
2018年7月10日
エスケープには気を付けろ・ダーッ!
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「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。
「アントニオ猪木ならばホウキ相手でもプロレスが出来る」と言われてました。
相手の魅力を最大限に引き立たせながら自分のペースに持ち込み、観客を魅了するファイトが出来るいう事ですな!
実際、レスラーとは一切関係ないタッキーを相手にナイスファイトを成し遂げた。
タッキーを十分に引き立たせ、最後は猪木のフォール負けというおまけ付きで。
ほんま神業ですわ!
ある意味、自分本意な一方通行だけの試合をしてたらファイトにならんいう事です。
相手を理解し受け入れるからこそ、ナイスファイトが出来るわけですな。
今回は猪木のストロングスタイルには関係ありまへんが、「相手を引き立たせながら、ナイスファイトをする」という点に注目したいと思います。
ご紹介するのは、リロアン近辺でよく目にするダテハゼの仲間「ヤマブキハゼ」です。
他にも特徴のあるダテハゼの仲間はいますが、あえてこのハゼにしました。
1.多少神経質である。
2.ええ斑点を持ってる。
3.ヤル気がわかり易い。
という理由です。
ダテハゼの仲間は巣穴を作るエビと共生しています。
プロレスでいうタッグパートナーみたいなもんですかな!?
又、巣穴があるいう事は、何かあれば何時でもエスケープができる訳です!
巣穴を持つ相手との撮影は、「いかにエスケープをさせずにファイトを続けるか」いうのがポイントになります。
ハゼの種類や生息環境、同じ種類でも個性や状況、個体の大きさなどにより、それぞれ反応が微妙に、又は全く違ってきます。
どういう事かと言いますと、それぞれの相手に合わせたファイトが必要で、何時も同じファイトではあきまへーんいう事ですわ。
また、エスケープする被写体はちょっと辛いなぁ~。と思うかもしれませんが、巣穴付近からほとんど動かない為、カメラを持って追いかけまわす必要がない。
つまりファイトし易い被写体ともいえます。
相手の状態と周りの環境をある程度把握する事からスタートしましょう!
・ハゼとエビが巣穴から出て自由に動いている距離を保つ!
・自分が撮影したい角度や、撮影場所を確認する!
・カメラ、ストロボ、ライト等の動作作業はある程度済ましておく!
先ずは焦らずに観察と準備から…
いきなりカメラを近づけて距離を縮めるのは、ビッグバン・ベーダーを本気で怒らしてしまうようなもの。(誰でも直ぐにエスケープしてしまいますー)
そうなると、せっかくのファイトが台無しになってしまいます!
余談だが、先日ビッグバン・ベーダーの悲報を知った。
マサ斎藤とたけし軍団がベーダーを引き連れて登場し、会場はブーイングとパニックになったのをよく覚えている。散々混乱させたあげく、あのアントニオ猪木を秒殺したデビュー戦は強烈だった。
あなたのパワーファイトは忘れない。
なんか無理矢理ベーダーを出してしまいましたが、とにかくエスケープをされたらファイトにならんいう事です!
近付きたい気持ちを抑えて、まずはじっくりと…
ファイトの準備が出来たら静かに自分のポジション、できれば少し遠目に位置しよう。
この時点で既にエビがエスケープしている場合、ファイト前のアプローチが強過ぎる。
もしくはハゼの警戒心が強い可能性があり、ハゼは直ぐにでもエスケープ出来る状態にあると思ってほしい。
特にハゼが穴の前から全く動かない場合は要注意!
ちょっとした動きや、ストロボ発光一発で「アレーーー」という結果にも。
こちらの都合で攻めてはいけない。
相手の反応を待つのだ。
何かしらの反応があればヤル気があると思っていい。
ハゼとエビの両方がエスケープをしていなければ、最初のアプローチは大成功だ!
エビが活発に動いていれば、あまり警戒していないと思っていいだろう。
タッグの動きを観察しながら慎重に接近し、ファイトを開始するのだ。
ストロボやライトの光りに慣れさせる事も必要である。
途中でハゼに反応があれば、近づくのを一旦止めて様子をみよう。
ヒレを広げたり、浮き上がったり、あくびをしたり、体色が変わったりしていれば、威嚇をしているかもしれない。
十分ヤル気があると思っていいだろう。
但し、焦りすぎてそれ以上のプレッシャーを与えないように!
また、ハゼがアクションを起こす場合はシャッターチャンスでもある。
静かなファイトで応戦しよう。
その後もジワジワとこちらのペースに持ち込むのだ!
途中からエビはエスケープをするかもしれないが、ハゼを上手くコントロールできれば、その後も十分にファイトは可能だ!
ファイト後にハゼがエスケープをしていなければ、あなたは神業の域に入り込んでいるといえる。
もちろん種類や個体の状況により違いはあるが、どんな相手でもナイスファイトが出来るだろう。
ファイトが神業にまでなると、ハゼが警戒心を無くし馴れ馴れしくなる場合がある。
逆にハゼを警戒させる為のファイトも必要になってくるのだ。
何度も言うが、何時も同じファイトをしてはいけない!
相手を引き立たせるファイトをするのだ!
その為の観察を怠たってはいけない!
たとえそれがホウキ相手でも…
是非、チャレンジしてみてくれ!
PS:
ハゼ以外でもエスケープ出来る相手にパワースタイルは通用しない。
相手が安心してリングに立てる環境を与えるのだ!
相手がヤル気になれば、プレッシャーを与え過ぎないようにジワジワと攻めてくれ!
どんな相手でも静かにかつ慎重に。
きっと納得のできるナイスファイトが出来るはず!
「そんなことしてたら置いていかれるやん」
と思うかも知れないが、そんな心配は無用である。
何故なら「トロパラ・ファイト・クラブ」はガッツリスタイルが基本だからだ!
安全と時間の許す限り、一つの被写体を納得いくまで撮影してほしい。
「トロパラ・ファイト・クラブ」と言って頂くだけでOK!
是非一緒にガッツリと楽しいファイトをしよう!
よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!
2018年6月25日
ファイトする被写体を間違えるな・ダーッ!
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トロパラのハラちゃんでぇ〜す。
ホームページをリニューアルしたタイミングでブログを始めました。
封印していた一眼カメラも解禁いたしましたので、被写体をガッツリ撮影した画像や映像などをアップしていきたいと思います。
トロパラでガッツリと撮影するスタイルに愛着を持って頂きたく「トロパラ・ガッツリ・スタイル」言うのもあれなんで、「トロパラ・ファイト・クラブ」と呼ぶ事にしました。
大した意味はございません。プロレス好きなことと、お友達から頂いたお気に入りのポーチからパクリました。
「トロパラ・ファイト・クラブ」今後とも宜しくです!
ちなみにパクったキャラクターはこちら。
なんか愛着があってカワイイでしょーって、ワテだけか(^◇^;)
さて、ご挨拶も終えたところで、今回ファイトしたアジャコング並の破壊力を持つスズメダイをご紹介いたします。ちなみにアジャコングは女子プロレスラーで、100キロを超えるボディーから繰り出すパワフルなファイトが魅力です!
もし文中に分からん単語があれば深く考えないで下さいね。プロレスラーや格闘家、プロレス技の名前がほとんどなので、適当に流して下さいませー。また、「それだけパワフルなスズメダイである」いうニュアンスでご理解して頂ければ幸いです。
スンマヘーン(^◇^;)
幼魚の時は、デビュー前のアイドル的存在で、見れれば、おーっ、ラッキーいう感じの超カワイイスズメダイです。黄色がかったメタリックの緑色ボディ、この世の色とは思えない瑠璃色の斑点、愛らしい無邪気な目、直ぐに隠れてしまうあどけなさ。
しかし、成魚になると最大の特徴であった瑠璃色の斑点は小さく薄れ、アイドル時代の面影はほとんど無いうえに、広い縄張りをチョロチョロ動き回るので、ファイトしたいレベルはかなり低下してしまいます。
そう、今回ご紹介するのは、その瑠璃色の斑点が特徴である
ルリホシスズメダイ!
しかもアイドル時代の幼魚ではなく成魚です。
えーそっちー?
はい、成魚です!
黄金に輝く鋭い目
ニヤッと笑っているようにも見える厚めの唇
アイドル時代の面影を残した薄っすらと輝く青い斑点
ルリホシスズメダイの成魚をほぼ正面から撮影した画像です。
何でまた成魚なん?
なんぼスズメダイ好きの私でも、年季の入った元アイドルの顔面アップ撮影は、さすがにちょっと引いてしまいます。
全てはタイミングでした…
15m付近のファイトを終了後に浅場へ移動、次の相手を探す。
リロアンは浅場にも多種多様の生物や環境が豊富にあるので、安全停止を兼ねた楽しいファイトが可能だ!
おっ、綺麗な珊瑚の上を泳ぎまわるスズメダイのアイドル達!
着底場所を確認して早速ファイトを開始。
被写体の距離とストロボの位置を確認。
ファインダーを覗き込みながら仕上がりイメージを想像する。
魚も徐々にこちらの動きに慣れてくる。
おおっエエがな…
しかし…
何やら怪しい影がレンズポートの前を行ったり来たりしている!
この黒い物体は何じゃろか?
まぁエエ。スズメダイか何かが卵を守って威嚇しているのだろう。
ゴメンねー。
直ぐどっか行くからねー。
もう少し待ってねー。
ファインダーを覗きながら無視!
しかし、この魚はかなりしつこい。
ストロボにボディアタックをかましてくるのだ!
そこまでされると温厚な私でも無視は出来ない!
あんたぁ、何ボディアタックかましてのんなぁ?
ファインダーから目を外す…
あらー、ルリちゃんなのね?ゴメンあんま興味ないなぁ…
しかし、アジャ並のパワーで左右のストロボを交互にボディアタック、更には怒りまくった顔面をプルプルさせながら、ジャンピング・ヘッド・バットもかましてくるほどだ!
沸々と湧いてくるファイト魂が抑えきれない。
よーし、分かった、ファイトしちゃる!
ロープを使って飛んで来るようなアジャに集中し、素早い動体視力で対応しながらファイトを繰り返した!訳あって長いファイトは出来なかったのだが、時間にして約3分ほど。
内容の濃いなかなかのファイトやった。
元アイドルも捨てたもんやない!
ルリホシスズメダイは、結構気が強く時には攻撃的になる事がある。小さい魚とはいえ、スズメダイの中ではアジャ並のパワーを持っているので、とりあえずは甘くみない方がいい。
今回は魚から寄ってきた状況を利用した撮影でしたが、なかなか狙う事の出来ない仕上がりに満足の1枚となりました。
おそらく、泳ぎまわっている魚のアップを無理して撮ろうとしても、短時間でここまでの画像は撮れなかったでしょう。
普段はどうしても綺麗な被写体や好きな被写体を撮影しがちですが、生物の行動にも意識を向けると、今まで気にしなかったことが見えてくるようになります。
貴重なタイミング、共生、あくび、捕食、抱卵、縄張り争い、求愛、婚姻色、獲物を狙っている、クリーニング中、威嚇、家出、変な模様、おもろい顔、などなど。
きっと今までに撮ったこともなかった、超お気に入りの1枚に出会えるはず!
ちなみに同じ日に撮影した小イワシの群れを狙うアオヤガラと安全停止中のファイト!
捕食する魚に夢中になっていたので、結構近くまで寄れました!
もうちょっとファイトしたかったなぁという1枚。
気になる生物や行動があれば、是非注意深く観察してファイトしてみて下さいね!
よーし、行くぞー!
1.2.3.ファイト・ダーッ!
PS:
普段寄ってこない魚が近づいてくる時は、威嚇している場合が多い。
決してダイバーに好意を持って寄ってきてるんだ!などとは思わないように!
魚はある意味必死に攻撃しているのだ。
特にモンガラカワハギの仲間は要注意である。
その中でもゴマモンガラの高速ヘッドバットの破壊力と嚙みつき攻撃はかなり激しく、レフリーをも完全無視するほどのしつこさだ!
ゴマモンガラとファイトだー!
などとは絶対に考えてはいけない!
ダイバーを襲う噛みつき攻撃には十分に注意をしてくれ!
又、魚の行動にもアンテナを張ることで、早めに危険を回避することもできるぞ!
だが、もしそんな状況に遭遇した時は、パニックにならないよう落ち着くことが大切!
噛まれても痛くないフィンを相手に向け、水底に沿って横へ移動しながら速やかにその場を離れよう。
決して水面に向かって泳いではいけない!
そして、決してファイトする被写体を間違えてはいけない!
あまりゴマモンガラを一緒に連れてきてほしくはないが、危険を感じた時はガイドの側に移動するのが得策かもね(^◇^;)
⭐安全と時間の許す限り被写体とファイト・ダーッ!
トロパラ・ファイト・クラブ
ハラちゃん(菅原 丈寛)