2018年7月10日
エスケープには気を付けろ・ダーッ!
「トロパラ・ファイト・クラブ」のハラちゃんでぇ~す。
「アントニオ猪木ならばホウキ相手でもプロレスが出来る」と言われてました。
相手の魅力を最大限に引き立たせながら自分のペースに持ち込み、観客を魅了するファイトが出来るいう事ですな!
実際、レスラーとは一切関係ないタッキーを相手にナイスファイトを成し遂げた。
タッキーを十分に引き立たせ、最後は猪木のフォール負けというおまけ付きで。
ほんま神業ですわ!
ある意味、自分本意な一方通行だけの試合をしてたらファイトにならんいう事です。
相手を理解し受け入れるからこそ、ナイスファイトが出来るわけですな。
今回は猪木のストロングスタイルには関係ありまへんが、「相手を引き立たせながら、ナイスファイトをする」という点に注目したいと思います。
ご紹介するのは、リロアン近辺でよく目にするダテハゼの仲間「ヤマブキハゼ」です。
他にも特徴のあるダテハゼの仲間はいますが、あえてこのハゼにしました。
1.多少神経質である。
2.ええ斑点を持ってる。
3.ヤル気がわかり易い。
という理由です。
ダテハゼの仲間は巣穴を作るエビと共生しています。
プロレスでいうタッグパートナーみたいなもんですかな!?
又、巣穴があるいう事は、何かあれば何時でもエスケープができる訳です!
巣穴を持つ相手との撮影は、「いかにエスケープをさせずにファイトを続けるか」いうのがポイントになります。
ハゼの種類や生息環境、同じ種類でも個性や状況、個体の大きさなどにより、それぞれ反応が微妙に、又は全く違ってきます。
どういう事かと言いますと、それぞれの相手に合わせたファイトが必要で、何時も同じファイトではあきまへーんいう事ですわ。
また、エスケープする被写体はちょっと辛いなぁ~。と思うかもしれませんが、巣穴付近からほとんど動かない為、カメラを持って追いかけまわす必要がない。
つまりファイトし易い被写体ともいえます。
相手の状態と周りの環境をある程度把握する事からスタートしましょう!
・ハゼとエビが巣穴から出て自由に動いている距離を保つ!
・自分が撮影したい角度や、撮影場所を確認する!
・カメラ、ストロボ、ライト等の動作作業はある程度済ましておく!
先ずは焦らずに観察と準備から…
いきなりカメラを近づけて距離を縮めるのは、ビッグバン・ベーダーを本気で怒らしてしまうようなもの。(誰でも直ぐにエスケープしてしまいますー)
そうなると、せっかくのファイトが台無しになってしまいます!
余談だが、先日ビッグバン・ベーダーの悲報を知った。
マサ斎藤とたけし軍団がベーダーを引き連れて登場し、会場はブーイングとパニックになったのをよく覚えている。散々混乱させたあげく、あのアントニオ猪木を秒殺したデビュー戦は強烈だった。
あなたのパワーファイトは忘れない。
なんか無理矢理ベーダーを出してしまいましたが、とにかくエスケープをされたらファイトにならんいう事です!
近付きたい気持ちを抑えて、まずはじっくりと…
ファイトの準備が出来たら静かに自分のポジション、できれば少し遠目に位置しよう。
この時点で既にエビがエスケープしている場合、ファイト前のアプローチが強過ぎる。
もしくはハゼの警戒心が強い可能性があり、ハゼは直ぐにでもエスケープ出来る状態にあると思ってほしい。
特にハゼが穴の前から全く動かない場合は要注意!
ちょっとした動きや、ストロボ発光一発で「アレーーー」という結果にも。
こちらの都合で攻めてはいけない。
相手の反応を待つのだ。
何かしらの反応があればヤル気があると思っていい。
ハゼとエビの両方がエスケープをしていなければ、最初のアプローチは大成功だ!
エビが活発に動いていれば、あまり警戒していないと思っていいだろう。
タッグの動きを観察しながら慎重に接近し、ファイトを開始するのだ。
ストロボやライトの光りに慣れさせる事も必要である。
途中でハゼに反応があれば、近づくのを一旦止めて様子をみよう。
ヒレを広げたり、浮き上がったり、あくびをしたり、体色が変わったりしていれば、威嚇をしているかもしれない。
十分ヤル気があると思っていいだろう。
但し、焦りすぎてそれ以上のプレッシャーを与えないように!
また、ハゼがアクションを起こす場合はシャッターチャンスでもある。
静かなファイトで応戦しよう。
その後もジワジワとこちらのペースに持ち込むのだ!
途中からエビはエスケープをするかもしれないが、ハゼを上手くコントロールできれば、その後も十分にファイトは可能だ!
ファイト後にハゼがエスケープをしていなければ、あなたは神業の域に入り込んでいるといえる。
もちろん種類や個体の状況により違いはあるが、どんな相手でもナイスファイトが出来るだろう。
ファイトが神業にまでなると、ハゼが警戒心を無くし馴れ馴れしくなる場合がある。
逆にハゼを警戒させる為のファイトも必要になってくるのだ。
何度も言うが、何時も同じファイトをしてはいけない!
相手を引き立たせるファイトをするのだ!
その為の観察を怠たってはいけない!
たとえそれがホウキ相手でも…
是非、チャレンジしてみてくれ!
PS:
ハゼ以外でもエスケープ出来る相手にパワースタイルは通用しない。
相手が安心してリングに立てる環境を与えるのだ!
相手がヤル気になれば、プレッシャーを与え過ぎないようにジワジワと攻めてくれ!
どんな相手でも静かにかつ慎重に。
きっと納得のできるナイスファイトが出来るはず!
「そんなことしてたら置いていかれるやん」
と思うかも知れないが、そんな心配は無用である。
何故なら「トロパラ・ファイト・クラブ」はガッツリスタイルが基本だからだ!
安全と時間の許す限り、一つの被写体を納得いくまで撮影してほしい。
「トロパラ・ファイト・クラブ」と言って頂くだけでOK!
是非一緒にガッツリと楽しいファイトをしよう!
よーし、行くぞー!
1・2・3・ファイト・ダーッ!