2018年6月25日
ファイトする被写体を間違えるな・ダーッ!
トロパラのハラちゃんでぇ〜す。
ホームページをリニューアルしたタイミングでブログを始めました。
封印していた一眼カメラも解禁いたしましたので、被写体をガッツリ撮影した画像や映像などをアップしていきたいと思います。
トロパラでガッツリと撮影するスタイルに愛着を持って頂きたく「トロパラ・ガッツリ・スタイル」言うのもあれなんで、「トロパラ・ファイト・クラブ」と呼ぶ事にしました。
大した意味はございません。プロレス好きなことと、お友達から頂いたお気に入りのポーチからパクリました。
「トロパラ・ファイト・クラブ」今後とも宜しくです!
ちなみにパクったキャラクターはこちら。
なんか愛着があってカワイイでしょーって、ワテだけか(^◇^;)
さて、ご挨拶も終えたところで、今回ファイトしたアジャコング並の破壊力を持つスズメダイをご紹介いたします。ちなみにアジャコングは女子プロレスラーで、100キロを超えるボディーから繰り出すパワフルなファイトが魅力です!
もし文中に分からん単語があれば深く考えないで下さいね。プロレスラーや格闘家、プロレス技の名前がほとんどなので、適当に流して下さいませー。また、「それだけパワフルなスズメダイである」いうニュアンスでご理解して頂ければ幸いです。
スンマヘーン(^◇^;)
幼魚の時は、デビュー前のアイドル的存在で、見れれば、おーっ、ラッキーいう感じの超カワイイスズメダイです。黄色がかったメタリックの緑色ボディ、この世の色とは思えない瑠璃色の斑点、愛らしい無邪気な目、直ぐに隠れてしまうあどけなさ。
しかし、成魚になると最大の特徴であった瑠璃色の斑点は小さく薄れ、アイドル時代の面影はほとんど無いうえに、広い縄張りをチョロチョロ動き回るので、ファイトしたいレベルはかなり低下してしまいます。
そう、今回ご紹介するのは、その瑠璃色の斑点が特徴である
ルリホシスズメダイ!
しかもアイドル時代の幼魚ではなく成魚です。
えーそっちー?
はい、成魚です!
黄金に輝く鋭い目
ニヤッと笑っているようにも見える厚めの唇
アイドル時代の面影を残した薄っすらと輝く青い斑点
ルリホシスズメダイの成魚をほぼ正面から撮影した画像です。
何でまた成魚なん?
なんぼスズメダイ好きの私でも、年季の入った元アイドルの顔面アップ撮影は、さすがにちょっと引いてしまいます。
全てはタイミングでした…
15m付近のファイトを終了後に浅場へ移動、次の相手を探す。
リロアンは浅場にも多種多様の生物や環境が豊富にあるので、安全停止を兼ねた楽しいファイトが可能だ!
おっ、綺麗な珊瑚の上を泳ぎまわるスズメダイのアイドル達!
着底場所を確認して早速ファイトを開始。
被写体の距離とストロボの位置を確認。
ファインダーを覗き込みながら仕上がりイメージを想像する。
魚も徐々にこちらの動きに慣れてくる。
おおっエエがな…
しかし…
何やら怪しい影がレンズポートの前を行ったり来たりしている!
この黒い物体は何じゃろか?
まぁエエ。スズメダイか何かが卵を守って威嚇しているのだろう。
ゴメンねー。
直ぐどっか行くからねー。
もう少し待ってねー。
ファインダーを覗きながら無視!
しかし、この魚はかなりしつこい。
ストロボにボディアタックをかましてくるのだ!
そこまでされると温厚な私でも無視は出来ない!
あんたぁ、何ボディアタックかましてのんなぁ?
ファインダーから目を外す…
あらー、ルリちゃんなのね?ゴメンあんま興味ないなぁ…
しかし、アジャ並のパワーで左右のストロボを交互にボディアタック、更には怒りまくった顔面をプルプルさせながら、ジャンピング・ヘッド・バットもかましてくるほどだ!
沸々と湧いてくるファイト魂が抑えきれない。
よーし、分かった、ファイトしちゃる!
ロープを使って飛んで来るようなアジャに集中し、素早い動体視力で対応しながらファイトを繰り返した!訳あって長いファイトは出来なかったのだが、時間にして約3分ほど。
内容の濃いなかなかのファイトやった。
元アイドルも捨てたもんやない!
ルリホシスズメダイは、結構気が強く時には攻撃的になる事がある。小さい魚とはいえ、スズメダイの中ではアジャ並のパワーを持っているので、とりあえずは甘くみない方がいい。
今回は魚から寄ってきた状況を利用した撮影でしたが、なかなか狙う事の出来ない仕上がりに満足の1枚となりました。
おそらく、泳ぎまわっている魚のアップを無理して撮ろうとしても、短時間でここまでの画像は撮れなかったでしょう。
普段はどうしても綺麗な被写体や好きな被写体を撮影しがちですが、生物の行動にも意識を向けると、今まで気にしなかったことが見えてくるようになります。
貴重なタイミング、共生、あくび、捕食、抱卵、縄張り争い、求愛、婚姻色、獲物を狙っている、クリーニング中、威嚇、家出、変な模様、おもろい顔、などなど。
きっと今までに撮ったこともなかった、超お気に入りの1枚に出会えるはず!
ちなみに同じ日に撮影した小イワシの群れを狙うアオヤガラと安全停止中のファイト!
捕食する魚に夢中になっていたので、結構近くまで寄れました!
もうちょっとファイトしたかったなぁという1枚。
気になる生物や行動があれば、是非注意深く観察してファイトしてみて下さいね!
よーし、行くぞー!
1.2.3.ファイト・ダーッ!
PS:
普段寄ってこない魚が近づいてくる時は、威嚇している場合が多い。
決してダイバーに好意を持って寄ってきてるんだ!などとは思わないように!
魚はある意味必死に攻撃しているのだ。
特にモンガラカワハギの仲間は要注意である。
その中でもゴマモンガラの高速ヘッドバットの破壊力と嚙みつき攻撃はかなり激しく、レフリーをも完全無視するほどのしつこさだ!
ゴマモンガラとファイトだー!
などとは絶対に考えてはいけない!
ダイバーを襲う噛みつき攻撃には十分に注意をしてくれ!
又、魚の行動にもアンテナを張ることで、早めに危険を回避することもできるぞ!
だが、もしそんな状況に遭遇した時は、パニックにならないよう落ち着くことが大切!
噛まれても痛くないフィンを相手に向け、水底に沿って横へ移動しながら速やかにその場を離れよう。
決して水面に向かって泳いではいけない!
そして、決してファイトする被写体を間違えてはいけない!
あまりゴマモンガラを一緒に連れてきてほしくはないが、危険を感じた時はガイドの側に移動するのが得策かもね(^◇^;)
⭐安全と時間の許す限り被写体とファイト・ダーッ!
トロパラ・ファイト・クラブ
ハラちゃん(菅原 丈寛)